2023年03月20日

3月11日 遺産学会第3回講座

遺産学会講座第3回はすでに3月11日終了していますが、楽習センターの業務が3月中旬より23年度講座申込・抽選・支払い等々の業務が錯綜してブログ発信が遅くなってしましました。
ブログ発信を待っていられた方?がいましたら、そんな事情を忖度して頂けたら………と。

さてこの日は、遺産学会代表新間雅巳さんの真骨頂❢講座です。
内容は、「海軍島田実験所に携わった人々」と題しての講座です。
3月11日 遺産学会第3回講座

3月11日 遺産学会第3回講座

3月11日 遺産学会第3回講座
今回の講座もたくさんの方に受講いただきました。

3月11日 遺産学会第3回講座
逼迫した戦況を打開するための兵器開発のターニングポイントがミッドウェー海戦だったそうです。
3月11日 遺産学会第3回講座
アメリカは、化学者であり物理学者でもあったオッペンハイマー(写真の右の人物)を中心に原子爆弾の開発に取り組んでいったようです。

では日本は❓……というと、この島田に海軍が秘密兵器の研究開発実験所を、現在の特種東海製紙(旧東海パルプ)の敷地内に建設し、実験が始まったそうです。
3月11日 遺産学会第3回講座
この写真は戦争末期に実験所の一角で撮られた貴重な写真です。多分皆さん既に何度か見られているかも知れません。
写っているのは湯川秀樹博士や朝永振一郎博士です。ともに戦後ノーベル物理賞を受賞された事は人口に膾炙する所でしょう。

3月11日 遺産学会第3回講座
少々見にくいかも知れませんが、海軍島田実験所と関連の①牛尾実験所 ②崎平実験所の位置関係を示した図.です。見るとその他に海軍だけでなく陸軍の施設などたくさんの軍事施設があった事が判る貴重な資料となっています。
3月11日 遺産学会第3回講座
皆さん食い入るように映し出されたたくさんの資料を見てどんな感想を持たれたのでしょうか。
3月11日 遺産学会第3回講座
この写真は、2013年8月14日付の静岡新聞の記事ですが、大井川の開削【平成の大改修】によって牛尾実験所の戦争遺跡は既にありませんが、ここにはコンクリートのパラボラアンテナを設置したであろう巨大な構造物、台座二基があったそうですが、保存の願いもむなしくこれらは全て消えてしまったのです。

その消えた金谷牛尾の実験所のジオラマです。

3月11日 遺産学会第3回講座

さらに、下のジオラマは島田実験所です。
3月11日 遺産学会第3回講座

下の写真は、秘密兵器開発実験所の実態を掘り起し残そうとされた方々「島田宿・金谷宿史跡保存会」の皆さんです。
3月11日 遺産学会第3回講座

なお、このような消えゆく戦争遺跡の資料等を丹念に調査研究されている新間さん、その他多くの方々の日々の努力があってこそ僅かであってもその成果は確実に残っていく、残さなくてはならない物だと……。新間さん講座ありがとうございました。次の機会に期待❢
3月11日 遺産学会第3回講座




Posted by 4代目 マナビィしまだ  at 17:30 │Comments(0)

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