2023年10月13日

秋を見つけたフリースペース


粋な秋を装うご自身を想像してみて下さい。絶対❢着てみたくなるアンサンブル(厳密には共布ではないので違うかも?)だと思いませんか。
こちらはワンピース? 近眼で見ると細かい柄(松葉かな)がとっても素敵なアクセントとなって
ちょっと楊柳のような感じもするのですが……詳しいことは????です。
今回も着物リメイクの皆さんありがとうございました。  


Posted by 4代目 マナビィしまだ  at 16:31Comments(0)

2023年10月12日

近代遺産学会あきの講座「佐野 貢part2」です。

ここからは、佐野さんの働かれていた「島田理化工業」の立ち上がりからの解説です。ブログ担当者は殊の外、物理化学にめっぽう弱いので、講座のどこがポイントなのかサッパリです。その点をあらためてご了解いただいた上で閲覧下さい。

ここでチョット質問しそびれたのですが、この売却した山林とは何処で、所有者は誰?だったのでしょうか。

とにこかくにも創業された理化工業、どんな事をし始めたのか。
                それがこちら

創業当時の理化工業の説明

そして、ここで面白いのは初代理化工業社長なんですが、もちろん名前は判っている?……のは当たり前なんですが……してその方とは?

佐野さんの解説にもあるように、東京横浜電鉄(現東急電鉄)の常務その人なのでは?……と、謎多き人物なのか?島田理化工業の社史にもハッキリとした記録のない方だそうです。
そんな事もあるんですね……敗戦直後の混乱期だったからでしょうか。
蛇足ですが、東急電鉄といえば社長は「五島慶太」氏、東急沿線を一大文教地区へと強引に造り上げた人物で有名ですよね。この五島慶太と大倉喜七郎は戦後、伊豆東海岸開発で盟友でもあったようです。
そんな事から、ヒョッとすると山本知太郎氏は、暫し、創業を軌道に乗せるべく派遣されたのかも……などと想像してしまいますね。

それはさておき、創業した理化工業は研究開発したマグネトロン(磁電管)を利用して
高周波ミシンなどを開発し、1950年に始まった"朝鮮戦争"で、ミシン目の無い(蒸着)雨対策の軍事品を製作して徐々に会社として軌道に乗っていったとか。
これは、説明にもあるように小長谷さんがマイクロ波加熱のために試作した図面だそうです。
最後に佐野さんは、理化工業の今後についての思いを、小長谷さんとの思い出と共に語られ講座を閉じられました。その後、時間の関係もあって、お二方からの質問に丁寧に答えられました佐野さんでした。


長時間わたって講師を務めて頂き、ありがとうございました。機会がありましたら是非また違った視点から、島田理化工業愛を語って頂けたらと思います。
では、拙い解説を付けた事、格調ある佐野さんの講座のほんの一つ二つしか表現できなかった事を悔いつつ、秋の島田近代遺産学会講座解説を終了いたします。
なお、12月には河村豊東京工業高等専門学校名誉教授による「冬の恒例講演」を予定しています。乞うご期待❢
  


Posted by 4代目 マナビィしまだ  at 17:11Comments(0)

2023年10月09日

『待ってたぞ❢』という一言の力

10月7日、島田近代遺産学会秋の講座最終回は、この3月に島田理化工業OBの佐野貢さんに講師をやっていただきましたが、その第2弾として「Z研究からの平和利用・創設された島田理化工業」と題して講師を務めて頂きました。
島田理化工業入社、先輩の一言が『待ってたぞ❢』だったそうです。
爾来、その先輩のあとを追って研究にまい進された佐野さん……

一言を掛けてくださったのが写真の枠で囲んだ小長谷久雄さんだったと……。
そこから佐野さんの研究生活が始まった訳ですね。佐野さんの講座全編は”小長谷さん愛”溢れるものでした。また、この日は小長谷さんの奥様と娘さんも受講して下さいました。

さらには、秋の第1回講座の講師を務めて下さった、佐野陽子さんの姿もありました。
だいたい自身の担当講座が終わればそれまでなのですが(私はですが……)、佐野さんはご自身の担当講座が終わっても、残り2回受講してくださいました。
佐野陽子さんの真摯な姿には、激動の時代と場所をまさに真摯に向き合い生きてこられた。
人に左右されず、安直に迎合忖度する生き方をしてこなかった気迫というものを感じました。
きっと本日の講師佐野さんも、小長谷さんにそんな思いを抱かれ、後を追って来られたのかな?などとお二方を見て感じました。

さて、前置きが長くなりましたが、ここからは佐野貢講座となります。この日もたくさんの受講者が参加下さいました。



本題のZ研究とは……
とにもかくにも強力な電波をマグネトロン(マイクロ波を発生させる真空管の一種で、磁電管の事)で作って、その電波を飛行機(主にB29爆撃機)に照射し操縦不能にして墜落させようという兵器だとか。
この研究の中心的人物がこの人です。伊藤庸二氏だったと……
しかし、結果的には

テレビの生みの親である高柳健次郎氏
雷ほどの巨大なエネルギーが(推定1億ボルト=家庭の100万倍)必要と解説している……。

また、Z研究には物理・化学の分野だけでなく天文学者も参加していた…それは何故か?
それは、天体観測に用いられる電波望遠鏡の技術的応用が必要だった?

少々、佐野講座をまとめるには、今回だけでは無理(紙数の問題ではなく、私個人のまとめる力の不足)なので、いったんお休みして次回をお待ち下さい。
きっと、次回ブログ見られる方々から『待ってたぞ❢』の声が聞こえるはずと確信して…………。
  


Posted by 4代目 マナビィしまだ  at 11:38Comments(0)

2023年10月04日

遠目には黒



色がいいですねぇ~
暗青色とか濃紺の一種ですが、ヨーロッパではミッドナイトブルーなどと云われる色目ですよね。
黒に次ぐ色、ドレスコードでも最上位に位置される色……。それをこんなラフな装いに使うって素敵ですね。
これを上手につかったら(アクセサリーなどなど+して)フォーマルな装いとして十分カッコいい❢ と、思いませんか。襟は着物様ですし
まっ!ちょっと無理かもしれませんが……でもちょっとした会合には十分対応可だと思います。デザインもすっきり、キリっと見えて製作された方のセンスが伺える作品ですよね。

遠目に、絣模様も小さいのが良いですよね。この模様の大きさがフォーマル感を高めているんだと思います。
ネクタイのドット柄も小さいほどフォーマルだと言われますから、それに例えるなら正にグットな大きさだと思うのですがいかがでしょう。
裾のスリットも脱ぎ着しやすいデザインで、こんな装いをしてこの秋を歩いてみたいと思いませんか?
ぜひ楽習センター2階のフリースペースで実物をご覧ください。お待ちしています。
何時も着物リメイク講座の皆様ありがとうございます。
  


Posted by 4代目 マナビィしまだ  at 15:56Comments(0)

2023年09月26日

島田近代遺産学会 秋の講座第2回

9月23日は、学会代表 新間雅巳さん十八番「海軍技術研究所」編
今回もたくさん受講して下さいました。


その中に、秋の講座(第1回)の講師をつとめて下さった、佐野陽子さんも受講に来て下さいました。

新間さんは何といっても"海軍技研島田実験所フリーク"ですから、解説、説明は堂に入ったもの……


熱心に質問される受講生の方
答はえる新間代表

さて、次回は10月7日は、佐野貢さんによる"海軍技術研究所の技術DNA"を引き継いだ「島田理化工業」についての講座です。ご期待ください❢
  


Posted by 4代目 マナビィしまだ  at 12:35Comments(0)

2023年09月26日

モチーフはこれかな?


これは竹?……ずいぶん前に観葉植物で流行した"幸福の木"のような?
そして、これをモチーフにした?というよりその物かもしれません。それがこれ何です
今回の作品は、リメイク講座の坂本先生の作品です。

暑さ寒さ……じゃないですが、彼岸を迎えてからあの焦げるような灼熱感もやっと遠ざかって行くようなここ二、三日……
さすがそれを見越しての、チョッと秋咸を感ずる色合いを取り入れたワンピース……
坂本先生今回も有難うございます。  


Posted by 4代目 マナビィしまだ  at 10:55Comments(0)

2023年09月18日

だいぶ間があいてしまいました。

佐野陽子さん&藤枝北高演劇部講座のPART2です❢
ここからは、8歳にして戦後1人中国に置いてきぼりにされ過酷な運命を背負わされた少女の生き様を、ご本人の口から語って頂く講座でした。
1945年4月中国に渡った佐野さん一家……渡ったのは現在中国の東北区(旧満州国)で「舒楽鎮(ジョラクチン)」という所だったそうです。
地図上部赤ペンで地名記入。

日本は、佐野さんが渡られた4か月後には敗戦、そこから混乱が始まります。北からソビエト連邦(現ロシア共和国)が侵攻し、日本人(開拓民・少年義勇軍・一般人)の逃避行がはじまります。その混乱の中で、お父様はシベリアに抑留され、お母様はソ連の飛行機の攻撃で命を落とされ、一番下の妹さんは病気に斃れられ、残された三姉妹でさらに逃避している中で、一番下の佐野さん1人、日本人の言葉巧みな誘いに中国人夫婦に養女と売られてしまったのだそうです。

後で知った(中国人夫婦との裁判で)のは500ルーブル(ソ連貨幣)で売られたそうです。当時の日本円で100万円だったとか……与えられた中国名は「宋淑琴」だったそうです。
養父母の過酷な労働強制の中を、それでも佐野さんは『学校に行かせて欲しい』と懇願し続けたそうです。

佐野さんのお話に耳を傾ける受講者の方々
約10年、佐野さんは養父母の許から逃げ出し、1人、中国の裁判所に駆け込み、養父母を被告に裁判を闘い日本人を取り戻したのだそうです。
苦しかった養父母の許での毎日、自死寸前まで追い詰められた少女の日常は想像だに出来ませんが、戦争というものは普通の人々に、とてつもない現実を背負わせてしまう事だけは間違いないと……。

1956年、中国で出会った満蒙開青少年義勇軍の青年佐野秀夫氏(島田市伊太出身)と結婚され、その後、すでに帰国されたいたお父様の手紙が届き、佐野さんは「宋淑琴」の十余年を綴って日本に送ったそうです。
1958年6月、ついに佐野さんご夫婦は帰国されましたが、戸籍を取り戻す手続き(家庭裁判所)に戸惑ったため、娘さんの出生届が出せなかった(出生1週間以内に届け出義務)事から、裁判所から課せられたのは【罰金】だった。

お年は87歳、矍鑠とされている佐野さん、皆さんからの要望さえあれば何処へでも出かけ、戦争の悲惨さ過酷さ残酷さを多くの方々へ伝える『語り部』となるとおっしゃっておいででした。

こちら
現代中国画家「王 希奇」氏です。1960年、中国生まれの方で、一枚の写真に出会い衝撃を受け描いたのが『一九四六』という巨大な絵画、この絵は日本に帰ろうとする人々(引揚者)をほぼ等身大で描かれています。横20m縦3m


首から骨壺を下げ、一様に無言の隊列、ここは山東半島の付け根あたりに位置する葫蘆島(ころとう)だそうです。ここから引揚船に乗り込んだ日本人の集団は、何が待つか分からない敗戦の祖国の帰途についたようです。
こんな日が二度と来ない事を改めて思った、佐野さん&北高演劇部講座でした。
  


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2023年09月11日

佐野陽子さん&藤枝北高演劇部講座PART1

今回の島田近代遺産学会講座は、佐野陽子さんと藤枝北高校演劇部の朗読劇講座でした。
伊太在住の佐野陽子さん(京都出身)

北高演劇部の皆さんです

今日の講座は、満蒙開拓団として1945年の4月に現在の中国東北区(旧満州国=日本が強引に建国した国)に行かれ、日本の敗戦後筆舌に尽くしがたい運命を背負わされた佐野陽子さん、その佐野さんのストーリーではないヒストリーを朗読劇に起こされた藤枝北高校演劇部の皆さんによる講座でした。

さらに、島田樟誠高等学校の演劇部の皆さんも友情応援に駆けつけて、講座の準備等々に協力してくれました。

この講座の企画に奔走して下さった、島田樟誠高校の小林先生から講師佐野さんと北高演劇部紹介で始まりました。
なお、小林さんの左手は、北高演劇部顧問の小長谷清乃先生です。

【藤枝北高校演劇部 朗読劇】


小長谷先生が、プロジェクターを使って朗読劇にさらに重層性をサポートされ、生徒の言葉の一言ひとことが響き染みていきます。
北高、生徒さんの迫真の朗読劇に、受講された方々も一層、満蒙開拓の実相に触れられたのではないかと思います。
今日のブログアップpart1はここまでとして、次回part2は佐野さんの講座を中心にお届けします。  


Posted by 4代目 マナビィしまだ  at 19:44Comments(0)

2023年08月26日

島田近代遺産学会講座のご案内

島田近代遺産学会講座ももうすでにシーズン12を数えます。今回の講座は「秋のあれこれ講座」として開講します。
3回講座で、すでに各公共機関にチラシが配架されていますのでお気づきの方もいらっしゃるかも知れません。 これです。

9月9日(土)講座は、この島田も戦前には、ある著名なご夫妻が先頭に立って旗振りされた「満蒙開拓」に関する講座です。
講師の
佐野陽子さんは、8歳で中国(当時の満州国)にご家族と共にふるさと京都から渡られました。その佐野さん、縁あって戦後は伊太にお住まいです。数奇な運命と過酷な中国生活を越えられたお話、今しか聞くことが出来ない貴重な時間を共有しませんか。

なお、佐野さんの講座の右がわ「松本元吉さん」講座は、松本さんがご高齢なことから辞退されました。
そこで急遽❢
藤枝北高校演劇部の皆さんがピンチヒッターとして朗読劇を演じてくれることとなりました。
急ぎ❢ 作り直したチラシです☟

9/23日および10/7日はどちらも、シーズン11での講座の継続版です。聞き逃した方、今回の講座を受講されれば、前回講座を補完できますので良かったら受講ください。

講座に関する【インフォメーション】
各回、受講料は500円(資料代含みます)です。
申込は、当日直接しまだ楽習センター5階(第5楽習室)へお越しください。(お支払いは5階で)
お問合せは、しまだ楽習センターですが、講座内容のお問合せは担当者不在の折りは、折り返しご連絡致します。
連絡先 0547-37-7376  


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2023年08月26日

フリースペース恒例となった……

いつもフリースペースに彩りを添えて下さる「洋裁&着物リメイク」講座の作品展示ですが、今回は受講生の方の作品です。

昨今の辟易する熱さ(暑さを越えたあつさを表現)の中、それでも活動するしかない日常、そんな時には少しでも、自身も周囲も見目爽やかにいきたいものです。
そんな時にうってつけの装いだと思いませんか?
袖口、襟ぐり、スソとどこからでも風が通るデザイン、最近流行りの"ファン"付きベストに匹敵するかも……です。
今回もありがとうございました。  


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